外の世界を見始めたシンデレラたち

未央が凛と卯月に対して見せた外の世界、言葉ではなく演技を通してではありましたが、実に未央らしい真っ直ぐなぶつけ方であったと思います。

ソロ活動でNGの現状を表すかのような演劇と出会い、それを共に演技をする中で見せていくというシーンは、これまで感情を口に出して伝えることがほとんどだった未央の成長も垣間見ることができました。

未央のソロの「つぼみ」と共に進められるシーンには、思わずうるっときてしまいました。

21話は凛を後押しするというだけでなく、クローネに入るアーニャと凛をそれぞれ肯定し、これからのCPの在り方を象徴するような話でもあると思います。

未央の「外の世界」、蘭子と新田さんの「冒険」、この言葉は今のCPに満足をするのではなく、そこから飛び立ってそれぞれが成長を遂げることを意味するのでしょう。

ここまでの展開では、「CPが解散をしないように冬フェスに向けて努力を続ける」という描写がほとんどでした。

しかし、秋フェスとそれに伴うクローネの登場により、 この物語の終着点はそんな単純なものでないように思えてきました。

2ndシーズンで先輩アイドルと共にユニット活動が広がり、更なる成長をし続けていますが、何も今のユニットでなければCPメンバーは輝けないわけではありません。

シンデレラの舞踏会でも描かれることだと思いますが、ユニット間を超えたアイドルの繋がり、 そこからそれぞれの新たに輝ける場を見つけていくことでしょう。

最終的には「12時過ぎの魔法」をCPという場に頼らず、個々で掴んでいくのだと思います!

22話では秋フェスが描かれるようですが、今回のEDでクローネがそれぞれ向かい合う描写がなかったのが気になります。

CPのように仲間との繋がりを重要視するのではなく、個々の能力を前面に押し出すユニットということを表しているのかもしれませんが、単純な敵ではないため22話で何か問題が起きないか心配です。

また、最後の卯月の探しものをする描写からは、彼女がまだ自分の目指すアイドルとしての先が見えていないことを暗示させられます。

アニマスでは最終回手前で春香が崩れてしまう展開がありましたが、おそらく残り4話となったデレアニでもそろそろそれに近い展開があるかもしれません。

22話内でそれが起きてしまうかは分かりませんが、成長した卯月の笑顔を見るためにもここからの展開は鬱展開があろうとも、これまで通りしっかりと噛み締めながら楽しんでいきたいです( -`ω´-)